絵画「初夏の農村風景〜高島市畑地区〜」

おはようございます。初夏の緑がまぶしい季節になりました。今回は田植えどきの農村風景を描いた絵画を一枚アップしてみたいと思います。

場所は琵琶湖西北部、比良山系の山すそに広がる滋賀県高島市畑地区というところです。

JR湖西線近江高島駅から路線バスに揺られること30分余、終点の畑バス停で下車すると、鳥のさえずりだけが谷あいにこだましていました。木陰にたたずむ古い看板をたよりに急な坂道をのぼっていくと、山斜面に重なるように、明るい棚田が次々と現れました。

坂道は勾配をあげて延々とつづいていました。その標高差は100mにも及び、山頂にかけて300枚以上の田圃がすり鉢状に連なっているのだといいます。水路には透きとおった水が流れ、風が吹くたびにどこからともなく花の甘い香りが漂ってきます。

視界はさまざまな緑色。若草色、薄緑、深緑、鮮緑、鶯色、萌黄色、浅緑・・それらが折り重なりあいながら繊細な空間をつくりだし、そのなかに古風な民家が点在していました。草木はまるで今この瞬間を生きることを喜ぶように葉をいっぱいに広げていました。

都会の喧騒から離れた、ゆったり過ぎていく農村のひととき。そんなすべてをつつんでくれるような穏やかな時間がいつまでもつづけばいいのにな、そんなことを思った初夏の昼下がりでした。

猛暑日が続くかと思えば冷たい雨が降ったり。寒暖の差が大きい時節柄、お体にご自愛され、良い週末をお過ごしください。

■井上晴雄 絵画作品集URL

http://haruo-inoue.tea-nifty.com/