送別の儀を受けられる幸福

 本当に久しぶりの純新規作製形式である、6000系の増備が着々と進みつつある山陽電鉄。その陰で、半世紀戦士をたくさん抱える3000系グループのうち、初期組からじわりと置き換えによる廃車が発生し始めていますが、この5月いっぱいでまた3連2編成が使命を終えることになります。

それがこちらの2編成。3200系トップナンバーである3200Fと、3000系鋼製車のトップナンバーである3004Fです。(まさか、最古参である3000Fよりも先に淘汰されることになろうとは…)

そのうち今日は、運用に入っていた3004Fを追っかけてきました。ご覧のように、ラストランを記念したヘッドマークが掲出されています。

3004Fは、3000系鋼製車で唯一行先・種別表示幕がボックス型で残った編成でもありますが、同編成の廃車によりボックス型で残るのは、初期アルミの3000Fのみとなります。意図的かどうなのか、一部3000系に施されている車体リニューアルは、この編成には実施されませんでした。元々最初期の編成は対象から除外してるのかもしれませんが、その割には鋼製車で2番目に古い3006Fは車体リニューアル実施済みであり、まだまだ走らせる気満々だったりとよくわかりません…w

 さて、このように3200・3004Fの2編成は特製のヘッドマークを用意され、皆に最期を見届けてもらえる訳ですが、この2編成に先立って廃車されていった仲間たちは、対照的な最期を迎えたことを、忘れてはいけません。

現在は4連に再編され活躍を続けている、3032Fの3連時代に撮影した一枚。当時は3032-3033-3616という編成を組んでいました。

現在の3032Fは、以前3022Fを組んでいた4両のうち、3502・3611(姫路方2両)と3032・3033を組み合わせた形で、残りの3022-3023-3616で新たな3連が組まれました。が、その新編3連の活躍は長く続きませんでした。この3022F(3連)が、6000系による置き換え第1号となりましたが、ヘッドマークの掲出など大々的なことは行われず、ひっそりと消えていきました。写真は共に旧編成の頃の姿で、それぞれ先頭に立っている車両はもうこの世にはいないのです…。

そしてもっと悲惨だったのが、この3002F。3000Fと共に初期アルミ車として、抜群の存在感を放っていたにもかかわらず、2016年に入ってから突如東二見に幽閉され、その後1回運用に入った(事実上のさよなら運転)のを最期に、前述の3022Fの後を追うように消えてゆきました。噂によると、故障(扉関係?)が頻発したことにより現場に煙たがられ、以降万年予備車扱いにされたんだとか。2015年の秋には検査を通って、台車も綺麗な状態のままでした。もっともっと、元気に走る姿を収めたかったのですが、その願いは最後まで叶いませんでした…。

 このように、6000・6001Fによる置き換えは、大々的に情報発信されることもなく、非情に…もとい非常にひっそりとしたものだったのです。先に消えていった3022・3002Fの分まで、3200・3004Fは温かく見守られながら最期を迎えてもらいたいと思います。

〜おまけ〜

前述で悲劇的な最期と紹介した3002Fですが、実は3003号が倉庫として東二見の車庫内で、3501号は3078Fに組み込まれ第一線で活躍していたりします。3002Fの魂は、まだ確かに残っているのです。

さて、今日撮影できなかった3200Fも撮りに行かなきゃいけないのですが、3004Fと違い3200Fは過去にも殆ど撮影したことがない(冒頭の東二見で駅撮りした奴が、なんと過去に撮影した3200F唯一の一枚だったということが発覚)ため、余計に重要度が高い訳ですw あとは時間を作れる日に、運良く走ってくれてることを祈るばかりです…。