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染まりゆく想い

雨が降る

カッパに

音たて

雨が降る

しっぺ(座禅の時、肩を叩くもの)

のように

肩を打つ

キャベツ畑に

雨が降る

葉っぱが

色濃くなっていく。

「かずかずに

思ひ思わず

問ひがたみ

身を知る雨は

降りぞまされる」

古今和歌集

いろいろと、あなたが

私のことを思っているのか、

いないのか、

お尋ねできないので、

私の幸、不幸を知る

雨がひどく

降っている。

一雨ごとに、あらゆる

想いが

深まっていく。

このように

「染まりゆく想い」の

言葉に

一入(ひとしお)がある。

染色の時に染料に一度浸すことをいう。

染料に浸すごとに

水色→水浅葱(みずあさぎ)→

浅葱→薄はなた→

浅はなた→納戸(なんど)

→藍→紺→かち色→

濃紺。

心も、喜び、悲しみ、

恋しさ、苦しさに

染め上げられるたびに

深みを増していく。

何度も染め上げられた、

深い濃紺の色には

奥深い魅力を

感じる。

あなたは今

何色に

染まっていますか。

私はまだ

一入のままです。

今日の

染まりゆく想いに

合掌