浮利を追わず。

本業を忘れ、目先の利益に走ることを、浮利を追うという。

米国の原発企業買収で債務超過に陥った東芝が、

新たに巨額な損失を出す可能性が出てきた。

その損失金額は、20年で1兆円にのぼると予想されている。

原因は、米国産の天然ガスであるシェールガスのLPGだ。

シェールガスの開発ブームが起きたのは2000年代だが、

採掘などコストが高く、採算がとれなかった。

とろが、2010年ごろ、原油価格が1バレル100ドル超え

それが追い風となり、価格競争力が高まったため

シェールガスに飛びつく企業一気に増えた。

東芝もそうした企業の一社だった。

東芝は4年前に20年間にわたって、LPGの買い付ける契約を結んだのだが、

その直後に原油価格が暴落、シェールガスバブルが弾けた。

販売先の目途が立たず、買い続ければ買い続けるほど損失が生まれ、

それが新たな債務になるとされている。

原発企業買収でのつまづきに、追い打ちをかけるようなシェールガスでの巨額損失。

原発の損失埋め合わせに焦るあまり、目先の利益に走ったのだとすれば、

それは、「浮利を追わず」の教訓を活かせなかった経営陣の責任だろう。

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